妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

『うぃき的現代妖怪絵巻』

あなたのお肌にオススメの三妖怪「天花生」、「死化転」、「ベイビーパウダー」

ふわふわぱふぱふとしたお肌にも良さそうな妖怪がいる。 一見全く無関係なように思える三妖怪ではあるが、因縁めいた深い繋がりを持っている。 冬もこれから、お肌のケアも大切になるこれからに備え、今宵はそんなあまり知られていないふわふわぱふぱふ妖怪…

素顔のままで……面具(めんぐ)

LI DOU画「面具」 面具とは、中国語で仮面のこと。 面具はそういう名前の妖怪というよりは、人の心に潜む二面性を妖怪視して言い表す場合が多い。 また、誰もが被っているなんらかの仮面を強引に引き剥がし本性を見せるようにさせる妖怪とも言われている。 …

烏天狗兄弟とお師匠様~イケメンは天狗でした~

*sakk!*画「烏天狗兄弟&師匠」 人間界にこっそりと紛れて暮らす妖怪が多い事は知る人ぞ知る事実である。 狐狸は勿論の事、河童や獺も例外では無い。 しかし、天狗も人間の生活に入り込んでいることを知る者は少ないだろう。 ましてやそれがイケメンだった…

鬱々とした心から生まれる妖怪「空殻(うつがら)」

LI DOU画「空殻」 時に願望や羨望は形を成し、在りもしないモノを目の前に映し出すことがある。 それこそ妖怪の最も基本的な「湧き方」であり、それは誰の身にも起こり得ることである。 そんな心が生み出した妖怪で、尚且つ若い世代の人々の前に現れやすいと…

妖怪「万年つぼみ」

可拉可拉画「万年つぼみ」 草木の茂る細道を歩いていて、ふと横を見ると無数の植物のつぼみが!! しかもそのつぼみには目と口があり今にも襲い掛かって来そう!!! それはきっと妖怪万年つぼみである。 至る所に生息していると言われ、ちゃんと光合成もす…

半男半女で人を喰う妖怪「陰陽怪々(いんようかいかい)」

可拉可拉画「陰陽怪々」 黑雲來襲,怪物現身,其叫聲如雷,爬行如電,到底何方妖孽? 一面男一面女,吃人無數 森羅万象は陰と陽とに分けられる――という陰陽思想。 中国にあったその思想は日本にも持ち込まれ、中国のソレとは異なる独自の進化を遂げた。 日本…

禁じられた呪いの妖怪「蠱魅(こみ)」

可拉可拉画「蟲魅」 蠱魅は様々な怨念が虫となり、更に鬼と化した妖怪である。 古代中国で広く使われていた呪術の一つである「蠱毒(こどく)」。日本にも渡ってきており、何度も禁止される程に恐れられた呪術であり、犬を使った犬神のように、蠱毒は虫を使…

リサイクルをしよう! 妖怪「寶特瓶(ほうとくびん)」

可拉可拉様提供「寶特瓶」 やけに難しい漢字であるが、「寶特瓶」とは中国語で「ペットボトル」のこと。 リサイクルに関係していると言われる寶特瓶は、主にゴミ処理場などで目撃されるという。 ペットボトルにリサイクルという、なんとなく悪いイメージの無…

あーもーなんかだるいわー……妖怪「くったくた」

るんっ様提供「妖怪くったくた」 気だるそうにフラフラと歩く少女をよく見かけるようになった。まるで人生に疲れているかのようでもあり、夜更かしした為に睡眠不足で怠いようにも見える。 当の少女達自身も、なぜ自分がこんなに疲れているのかが全くわから…

夜下駄(よげた)

ビビビの鼠様提供スパロウ様体験談より「夜下駄」 夜に聞こえる謎の音。カラコロカラコロと心地よいその音も、丑三つ時に聞けば怖いものにしかならない。 その音を発する元を探しても決して見つからず、ただカラコロという音だけが近付いたり遠ざかったりす…

幸運の虫、妖怪「霊罔施(たまむし)」

スパロウ様提供「霊罔施」 タマムシならぬ霊罔施は、人間によって住む場所を奪われたり、わがままな都合により殺されたりした動物達が虫へとその怨念を宿らせて沸く妖怪。 しかし怨みを持って生まれたはずの霊罔施は、生前の記憶からか、心の清らかな、自然…

ぬらりひょんに失礼な妖怪「ふらりひょん」

ビビビの鼠様提供「ふらりひょん」 ぬらりひょんが超絶劣化した姿……と言うのすらぬらりひょんに失礼なのではないか、と思う程に色々とイライラする妖怪「ふらりひょん」。 秋葉原に少し前までは頻繁に現れたらしいが、最近ではめっきり見かけなくなってしま…

修羅鬼女(しゅらきめ)

LI DOU様提供 修羅鬼女は、仏教(天台宗)の六道の一つ、修羅道へと人々を誘う鬼の妖怪である。 六道とは地獄道、畜生道、餓鬼道、修羅道、人間道、天道の六つであり、その中の修羅道は「武力」に関わるあらゆることを含む。 修羅鬼女はあらゆる状況で現れる…

ほっこり妖怪「他眼息珠(ためいきだま)」

kawa様提供「他眼息珠」 「はぁ〜」 と、ため息をつくと、そのため息はどこに行ってしまうのか? 人の悩みやストレスを多分に含んだため息は、重い息となって人々の足元へとゆっくりと降り積もり、精霊となる。 眼だけが付いた「他眼息珠」と呼ばれるソレは…

赤柱(あかばしら)

ビビビの鼠様提供 過去に置き去り、忘れようとしていたものが突如現代人に牙を剥く。これほど恐ろしい事は無いであろう。それは人々の記憶を掘り起こさせ、怨みはどのようにしても決して消えることが無いと語りかける。 妖怪「赤柱」は、各地に残る「人柱伝…

子供は特に注意! 妖怪「筆なめ」

ビビビの鼠様提供「筆なめ」 筆を舐めるのが何よりも好きな妖怪である筆なめ。あらゆる筆に取り憑く可能性があるとも言われており、筆だけでなく鉛筆などでも目撃情報が多い。 筆をなめる、という汚い行為だけならまだ可愛いのだが、なんと筆なめの唾液には…

がしゃどくろとの双璧? ガラどくろ(がらどくろ)

可拉可拉様提供「ガラどくろ」 ガラガラ鳴るは人の骨。毎晩頭蓋骨を探し求め、墓場を闊歩する巨人の妖怪「ガラどくろ」。 日本でのどくろを名前に冠した妖怪では、がしゃどくろが有名である。しかしこのガラどくろも、大きさ、怖さ共に引けを取らない。 見た…

どんどん坊(どんどんぼう)

可拉可拉様提供「どんどん坊」 中国と日本で目撃されるという「どんどん坊」(棟棟坊とも)は、自然界への畏敬の念を失った人々への戒めとして沸いて出た。 植物に無下にされた生物の怨念が宿り、人々を襲うその姿は、日本でも見られる芭蕉の精や古山茶の霊…

鴉菱(からすびし)

スパロウ様実体験より「鴉菱」 この妖怪は、現役高校生であるスパロウさんが実際に目撃したという得体の知れない「妖怪のようなもの」を描いていただいた絵である。 彼が中学生だった頃、散歩中に電柱の上で小刻みに上下する浮遊物を見たのだという。 それは…

安い楽しさを売る妖怪・時楽鬼 (じらくき)

ビビビの鼠様提供「時楽鬼」 人々の小さな「楽しさ」を売る代わりに「命(時間)」を奪っていく妖怪である時楽鬼。まさに現代だからこそ沸いてしまったと言える、地味だが万人に影響を及ぼしている恐ろしい妖怪である。 ふと気づけば数時間、少ししか面白く…

嘘狸(きょれい)

ドラメイ@瀕死様提供「嘘狸」 狸は多くの場合ユーモラスなイメージを持たれている。というのも狐や獺に比べてどこか抜けており、怖さとは遠い場合が多いからであろう。 そんな化け狸の中でも、この嘘狸は飛び抜けて間抜けである。 化けるのは上手いにも関わ…

妖怪「二度寝童(ふたどねわらし)」

ビビビの鼠様提供「二度寝童(ふたどねわらし)」 「止めた記憶なんて無いのに勝手に目覚まし時計が止まってた!」 そんな記憶、ないだろうか? それはきっとこの二度寝童が枕元にいるから。 二度寝童のすごいところは、自分が目覚ましを止めてしまうことも…

睡魔現代妖怪「夢落羊(めおめ)」

ドラメイ@瀕死画「夢落羊」 睡眠を司る妖怪というのはいくつか存在しており、それぞれが異なるタイミングで人を眠りへと誘う。この夢落羊は「羊を数えると眠れる」という迷信から生まれた妖怪で、三日月の夜に現れるという。 実は羊を数えることによる睡眠導…

株とFXの悪魔、妖怪「かぶかわせ」

かぶかわせ 死の象徴である妖怪かぶかわせ。株為替とも、株買わせとも書く。 不安定な経済状況の中、個人にも簡単にできる「投資」として甘い言葉を振りまき、多くの成功者のみを紹介することで夢を抱かせる。 株か、それともFXか。 甘い言葉のみを信じ、軽…

空豆(からまめ)

束酢子太郎氏提供「空豆」 ほんの少し前にゴミはカラにしたはずなのに……いつの間にか一杯になってる? ーーそんな経験は無いだろうか? 空豆は、まるで遊ぶかのようにゴミ屑を投げ合い、ゴミ箱をいつの間にか一杯にしてしまう妖怪である。 妖怪空豆は、見た…

蓋元締(ふたもとじめ)

束酢子太郎氏提供「蓋元締」 蓋元締は、ペットボトル等のフタがゆるんでいると、きつ~く締めて消えて行く妖怪。 元は明治時代の千葉県にある某酒蔵に於いて、元締めをしていた男が梯子を使って味見をしていた際に樽の中に転落し、そのまま溺れ死んでしまい…

有獣(りあじゅう)

束酢子太郎提供「有獣」 有獣は、恋人達などに幸福感や優越感を与えると云われる妖怪。 読みが「ありじゅう」ではないのかと思うかもしれないが、現在のような読み方になったのには深いワケがある。 昔、ある山中の小屋に住む有吉という名の男が、年中「盛り…

終魂(おわこん)

束酢子太郎提供「終魂」終魂は、もう使われなくなった家電製品などに魂が宿り、集まってカタチとなった妖怪。あっけなく自らを手放した人間への怨みは強く、時には人を襲うこともあると言う。終魂は各地で目撃され、場所毎に異なった姿で現れる。特に廃工場…

煤落(すすおとし)

束酢子太郎氏提供「煤落」 煤落は、風も無い部屋などに現れ、天井からぶら下がり飲み物などに埃やゴミを入れていくと言われる妖怪。 しかし元は随分と違う妖怪だったらしい。伝承によると―― 江戸時代、大名行列等を盛り上げる為だけの特殊な職業を生業とする…

足袋鬼(たびおに)

束酢子太郎氏提供「足袋鬼」 足袋鬼は、かつて自分の履いていた足袋を失くし、それを探す旅に出た妖怪。 しかし数百年経った今でも見つからないようで、いつしか頭に角が生え、完全に鬼と化してしまった。 現代では足袋より柄の素敵な靴下が気になる様子。 …