ぬっぺっぽうの裸体に挑む 大分間が空いたが、前回は見越に挑戦してまたも大失敗。今回は裸にする前からすでに裸なぬっぺっぽうに挑戦。 まずはR指定されそうなほどに全裸なぬっぺっぽうさんをご覧あれ。 ザ・メタボなぬぺっぽうさん。泣く子も全力でジム通…
見越を頑張って絵解き またまたコメント欄にてリクエストを頂いたので、期待を裏切らない(でいたい)僕なのでしっかり応えるべく今回は「見越」を絵解きしたいと思う。 見越、つまりは見越入道のことで、見上げればどんどん大きくなる系の妖怪であり、黄表…
青坊主絵解き さて今回はコメント欄にもリクエスト(と僕は受け取った)を頂いた青坊主。 とりあえず絵を見てみよう。 一つ目の坊主が首をかしげるようにこっちを見ていて、後ろには小屋が建っていてヤカンが覗いている。 背後にはツブツブが気になる謎の木…
『画図百鬼夜行』根性絵解き「網剪」編 貴様はエビなのかなんなのか? 全くもって意味不明で、まともな答えが出せそうにもない予感がプンプンする妖怪「網剪(あみきり)」さんと今回は戦いたいと思います。 まずはその正体不明のフライングザリガノイド、網…
貧乏神(びんぼうがみ) 桃鉄ならば、ちょっと近くにいるライバルに特急カードでも使って一気になすりつけに行って、たかがゲームなのに数時間の間はマジに険悪になるすごいヤツ、キングボンビーが当然思い浮かぶ。 とにかくよいイメージは全く無いのが貧乏…
妖怪誕生の瞬間 はいこんにちは。今更ながら――って感じのタイトルですが、その点に焦点を絞り込んだ記事は書いてなかったような気がしますので、唐突ですがちょっとまとめたいと思います。 妖怪の定義なんていうものは相変わらず「できない」ものというのは…
震々を絵解き 前回はおとろしの絵解きに挑戦しまして、おとろしの全くない絵解きになり、この企画やっぱりダメなんじゃねぇか、なんて初回から思ってしまった自らを戒め奮い立たせるためにも、今回は読者さんがくれたコメントの助力もあり、比較的「それっぽ…
『画図百鬼夜行』を自力で絵解き 絵として描かれるようになった妖怪達の、その原点とも言われているのが鳥山石燕の描いた『画図百鬼夜行』なのは言うまでもありますまい。言ってるけど。 で、これまた知る人ぞ知っている、石燕がとても遊び心に溢れた翁であ…
化け銀杏の精(ばけいちょうのせい) 外を歩けば至る所に黄色の葉を茂らせたイチョウの樹が立っている。 秋冬の風物詩として見れば美しいと思えなくもないが、夜に寒々とした風に煽られて靡くイチョウの樹というのはなかなかに不気味であったりもする。 そん…
牡丹灯籠 過去に月岡芳年の『新形三十六怪撰』特集でさっと触れたのだが、その当時僕もよく知らない怪談だったので、この度落語を聞いたり読んだりしてきたので改めて紹介したい。 しかし牡丹灯籠を調べていたとき、「果たして妖怪はどこにいるのか?」とい…
川熊 秋田県は雄物川に伝わる、水中に潜む妖怪「川熊」。 ――ある日、秋田の殿様が家来を連れて雄物川で猟をしていると、突然川の中から真っ黒な手が現れ、殿様が手に持っていた鉄砲を奪って水中に消えていったのだという。 殿様はすぐに家来達に取り返すよう…
ヤンボシ 鹿児島県や宮崎県では、山道を歩いているとヤンボシ(またはヤンブシ)という妖怪に出会うことがあるという。 坊主が首吊りをした場所には必ず現れるとも言われ、夜の山で行き合うと攫われてしまうともいう。 気付いて逃げれば確実に追いかけられ、…
七人の謎 以前七人ミサキを紹介したが、なぜか四国には七人の付く名前の妖怪が他にもある。 七人同行(しちにんどうぎょう)、七人童子(しちにんどうじ)。 これらは香川県の妖怪だが、他にも七人同志というものもある。 七人ミサキのように七人ワンセット…
妖怪検定対策ガッツリやるぜ! と宣言してからというもの、丁度その頃より本業がめちゃいそがしくなり現実に憑かれて気付けばなんと明日妖怪検定の日ですね。 いやぁ、全然対策記事書けずに申し訳ない。 でも確かちょっとは書いたはずなので、今からでも足掻…
海小僧 海の妖怪は実に多い。 海坊主もいれば海人魚もいるし、海和尚に海女(あま)、とまぁ数えはじめればキリが無い。 としたら、江戸時代では片っ端からアイドル的人気であった小僧が海にいない筈がないのである。 というわけで海小僧。 静岡県は賀茂郡南…
ぶら下がり系妖怪対策 いやほんとに妖怪ってのは随分マニアックなもんですよ。 特に系統別で分類してみると、その度合いは強まります。これも全て水木先生が描いてくれたから、名だけの現象だった妖怪もキャラクターとして甦って図鑑にまで載るようになった…
過去出題妖怪狙い撃ち 妖怪検定を受ける皆様、頑張って丸暗記しているでしょうか? 最後の最後はまるっと暗記できているかどうかに掛かってきます。結局。 何しろ『図説 日本妖怪大全』の紹介文のいたるところから出題されますからね。「え、そこから出す?…
見越し入道系妖怪まとめ 妖怪検定ではまだまだ間違えやすい妖怪達がうようよいます。 前回はカッパをやりましたが、今回は見越し入道系。 御存知「見上げれば見上げる程大きくなる」タイプの妖怪で、全国に似たような系統の妖怪がいる、検定などでは特に厄介…
妖怪検定対策カッパ系まとめ 妖怪検定での常套ひっかけ問題が、「同じ系統の妖怪」です。 これが本当に厄介で、「水辺に棲む――」と書いてあったからと言って「カッパ!」なんて素直に解るようにはなっていないのです。 前回は出典史料まとめをしましたので、…
塗壁(ぬりかべ) ※言わなくてもわかるとは思うが、画像はこんにゃく。 なんということでしょう。 今まさに妖怪検定対策の記事を書いていたら、ぬりかべを紹介していないという大変な事に気付いた。 あのぬりかべを未紹介だったとは、青天の霹靂、驚天動地、…
出典史料別妖怪まとめ さぁ始めましょう誰トク妖怪検定対策特集でございます。 検定受けない方にとっては何の意味もありませんが、「なんかしらんが妖怪バカ達が集うそんな妖しい検定があるんだなぁ」ぐらいに思っていただいてそっ閉じして頂ければ幸いです…
妖怪検定の季節ですね 夏だ! 祭りだ! 妖怪検定だぁ!(試験日十月) 持っていれば何かと役に立つ妖怪検定の資格! 「僕ですね、妖怪博士の資格持ってるんですよ。し、か、も、中級ですよ!」 「……はい?」」 ↑ほとんどの方の反応。 ――さて。 一年というの…
温羅(うら) 桃太郎伝説の元になっているのではとも言われるのが、岡山県吉備地方に伝わる温羅伝説。 温羅はどこからかこの吉備地方へ飛来したとされ、製鉄技術をもたらし、鬼ノ城という城を本拠として吉備地方を支配していった。鬼神であるとも言われてい…
平将門(たいらのまさかど) 名高い三大怨霊の中でも、未だ祟りが怖くて紹介できずにいた(ほんとは忘れてた。やばい祟られる)のがこの平将門である。 三大怨霊と言えば、天満宮の祀る天神様、菅原道真と、島流しに遭い鬼となった崇徳上皇がそれにあたる。 …
妖怪うぃき的地獄篇 ↑六道絵 魑魅魍魎すら逃げ出したくなるであろう地獄。 妖怪だ幽霊だなんて甘いこと言ってらんないすさまじい世界がそこにはある。 だとしたら―― 出来る限り生前から地獄に逝くような行為は避けておきたいところ。 そこで今回は、地獄がど…
キュウモウ狸 なんとなくハリーポッターのタイトルっぽくしたかったけれど狸が最後に付く時点でどうにもならなくなってぶん投げた。 というわけでメガンテ。 岡山県に伝わる、火事を報せたり牛馬を守護する神として祀られている狸が、キュウモウ狸だ。 別名…
海女房 島根県は十六島(うっぷるい)。 ある漁師が友人に留守番を頼まれていた。いつものこと。慣れたもの。 その漁師はくつろぎながらうたた寝をしていた。 すると、窓から視線を感じる。何事かとチラリと目をやると、そこには怪しげな目が覗いていた。 漁…
精霊風(しょうろうかぜ) 長崎県は五島では、盆の十六日の朝に魔風が吹く。 それに当たると病気になったり、倒れてしまうという。 その風は仏教語で死者の霊を表す「精霊(しょうろう)」と組み合わさり、精霊風と呼ばれている。 盆の十六日というのは「送…
テンジ(てんじ) 八丈島にいる子供のような姿の妖怪が、テンジである。 水木御大は天子(てんじ)としているが、他の伝承や民話などでは全てテンジであるようなのでここでもテンジで統一しておく。また、テッジとも言う。 さてそのテンジ。 八丈島の山の妖…
古杣 山の中での怪異というのは沢山種類がある。 特に多いのが音の怪異で、天狗倒しなどと呼ばれることもある。 四国には、古杣(ふるそま)という怪異がある。これは山で死んだ杣人(そまびと。きこりのこと)の霊が起こすものと伝えられている。 基本的に…