足袋鬼(たびおに)
束酢子太郎氏提供「足袋鬼」
足袋鬼は、かつて自分の履いていた足袋を失くし、それを探す旅に出た妖怪。
しかし数百年経った今でも見つからないようで、いつしか頭に角が生え、完全に鬼と化してしまった。
現代では足袋より柄の素敵な靴下が気になる様子。
靴下と出会った現代においては、かつての足袋探しの旅の恨みか(というか八つ当たり)、靴下を左右違う物に変えてしまったり、片方だけ隠したりと陰湿な悪戯をする妖怪になってしまった。
ふと自分の靴下を見て左右違う柄のものを履いてしまっていたら、もしかしたらコイツの仕業かも知れない。
誰かが高級足袋でもプレゼントすれば消えてくれる……かも知れない。
足袋鬼の旅はまだまだ続く。