妖怪「万年つぼみ」
可拉可拉画「万年つぼみ」
草木の茂る細道を歩いていて、ふと横を見ると無数の植物のつぼみが!!
しかもそのつぼみには目と口があり今にも襲い掛かって来そう!!!
それはきっと妖怪万年つぼみである。
至る所に生息していると言われ、ちゃんと光合成もするが人を喰って養分にもする。
字の如く万年つぼみのままであり、決して花咲くことはない。そのことから、花開く前に踏みつぶされたりした植物たちの怨念が集合して生まれた妖怪なのではないかと言われている。
対処法は――
この見た目、この名前である。黙ってモンスターボール投げるしかねぇだろ!
と言いたいところであるが、多くの妖怪と同様に煙草の煙が苦手なようなので、煙草の煙を吹きかけるとすごく嫌そうな顔をして襲って来なくなると言う。中にはわざとらしく咳のような音を発する万年つぼみもいるとかいないとか。
※余談だが、この絵を描いてくださった可拉可拉さんは海外の方で、ポケモンと妖怪の類似性にいち早く気付き、ポケットモノという新たなジャンルを築こうとしている方である。
実はポケモンと妖怪というのはネタではなく「似ている」という説を唱えている人も国内にいて、確か本も出ていたと思う。これは案外馬鹿にできないことなのである。
例えば物凄く解り易い例で言えば「ピカチュウ」。これはカッパに匹敵するほどの知名度と人気を誇っているのは周知の通りであるが、しかしやっぱり妖怪とは違うのは、「古くから言い伝えられてきた民間信仰等の重み」がポケモンには無いことである。
とはいえ、ポケモンと妖怪、興味深い関係ではあると思う。