妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-03-28から1日間の記事一覧

燭陰(しょくいん)

『今昔百鬼拾遺』より「燭陰」 山海経に曰、鍾山の神を燭陰といふ 身のたけ千里、そのかたち人面龍身にして赤色なりと 鍾山は北海の地なり 燭陰は中国の妖怪(神)である。 石燕の解説文には、「燭陰とは山海経に書いてある中国の神である。顔は人、身体が龍…

有獣(りあじゅう)

束酢子太郎提供「有獣」 有獣は、恋人達などに幸福感や優越感を与えると云われる妖怪。 読みが「ありじゅう」ではないのかと思うかもしれないが、現在のような読み方になったのには深いワケがある。 昔、ある山中の小屋に住む有吉という名の男が、年中「盛り…

日の出(ひので)

『今昔画図続百鬼』より「日の出」 夫妖は徳に勝ずといへり 百鬼の闇夜に横行するは、佞人の闇主に媚びて時めくが如し 太陽のぼりて万物を照らせば、君子の時を得、明君の代にあへるがごとし ――『今昔画図続百鬼』最後の項に描かれているのが、この「日の出…