妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

妖怪検定対策ーー前回出題妖怪狙い撃ち作戦

過去出題妖怪狙い撃ち

妖怪検定を受ける皆様、頑張って丸暗記しているでしょうか?
最後の最後はまるっと暗記できているかどうかに掛かってきます。結局。
何しろ『図説 日本妖怪大全』の紹介文のいたるところから出題されますからね。「え、そこから出す?」みたいな事は多いのです。
しかしながら、当たり前ですが、いくら暗記しまくったと言っても暗記度合いにも差が出ます。特に有名な妖怪などは覚えやすいでしょうし、妖怪大全後半の「妖怪万年竹」みたいなマイナーかつ印象薄い妖怪(大ファンの方いたらすんません)などはどうしても記憶の底からなかなか掘り起こせなかったりするものです。
 
さてここで朗報。
以前も書いたとは思うのですが、妖怪検定では過去に出たーー特に直近のーー妖怪は出やすい、という特徴があるようです。
これは都市伝説ではなく、本当にその傾向があります。僕も去年、過去に出たと言われる妖怪は特に注意して覚えていたら、出ました。
 
ただ、問題用紙も持ち帰れない妖怪検定では、「今回はこれが出た」と断言することはできません。己の記憶だけが頼りです。
ですが、それでもある程度出る可能性が高い妖怪を狙い澄まして覚えておけるのは有利なはずです。
というわけで、去年の僕の記憶(というか記事)を元に、去年分の妖怪だけはしっかりと覚えておきましょう。
あ、中級限定です。
 

第九回妖怪検定中級出題妖怪(記憶の限り)

 
長い鰻のようで、西海に出るとされている妖怪です。塩と水で供養するか、灰を撒けば退散する――と書かれた書物がある、と書かれています。対処法が確か出題されたような気が。
 
一目入道
佐渡の加茂湖に棲む一目入道。キュウリを持ち、頭に大きな目が付いている絵が特徴の、カッパっぽいアイツです。どういう風に出題されたかはもう全く覚えておりませんごめんなさい。
 
三宅島でいう山の怪物、オゴメ。なんといっても特徴は樹の上で赤子のような声を出したり、オゴメ笑いという変な高笑いをすること。
 
酒好きで、たぶん河童の親類、とされている変わり河童の川猿。
組み合えば、体中の皮膚や肉をかき破られ、大変な重傷を受けます。
僕の記憶ではいくつか細かな特徴が出題されたと思うので、要チェックです。
 
 
川天狗
 神奈川県津久井郡中川に出る妖怪で、怪火と言ったほうがいいかもしれません。
天狗という名前なので少しややこしいのですが、火の玉が転がる、大勢の声が聞こえて松明の火が見える、などの現象が起きるようです。
また、東京にも出たとされる川天狗の逸話も載っているので、併せて覚えたいところ。
 
 奈良県下に現れる怪火です。
怪火系はとにかく「現れる位置」と、「現れる時刻、天候」はほぼ確実に出題されるので覚えておきましょう。
特にこの小右衛門火は厄介で、「雨のそぼふる晩」に、「提灯ほどの大きさで地上三尺(約90センチ)」ばかりの高さのところを飛ぶ、とあります。
さらにコイツは墓地から墓地までの四十町(約4.36キロ)ばかりの距離を飛ぶ――という記述も要チェック。
 
 確か僕、この木の葉天狗はあまり暗記できてなくて苦戦した記憶があります。
駿河と遠州(静岡県)の大井川での目撃談がある、という記述と、『諸国里人談』に記されている、という辺りは要チェック。あとのばした翼の幅は六尺(1.8メートル)というのも出そうです。
 
 このトモカズキも割とノーマークで危なかった(あるいは間違えたと思われる)問題でした。志摩(三重県)の海底に出ると言われる妖怪で、海女さんなどに特に恐れられているのだとか。
曇天に出る、出会ってしまったら二三日は休まなければならない、もし出会ってしまってアワビをもらってしまっても、背後へ両手を回し、後ろ向きのまま戻ってくれば大丈夫――などの記述はいかにも出題されそうなポイントです。
 大阪に出たと言われる人魚系妖怪の髪魚。
これも僕はかろうじて「大阪」というキーワードで覚えていたのですが、詳細は失念しており多分減点されたであろうと思われます。長さ三尺(約90センチ)、全身の鱗はボラに似て、人間のような顔が付いており、赤ん坊が泣くような声を出す――というあたりは最低限覚えておきたいところ。

不知火
肥前(佐賀・長崎)、肥後(熊本)に夜になると出る怪火。
時期など細かな情報が沢山書かれているので、全部覚えるのは大変ですが、地名と特徴ぐらいは覚えておきましょう。
 
 
 
本当ならば、直近三年ぐらいの妖怪を載せたかったのですが、何しろ僕は一度しか受けてませんし、門外不出な問題だけにネット上を探してもなかなか直近のは見つからなかったのです。
それでも、去年と同じ妖怪が出る可能性は高いですし、ひとまず覚えておいて損は無いように思います。