妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

『化け物尽くし絵巻』

波蛇(なみじゃ)

『化け物尽くし絵巻』より「波蛇」波蛇は蛇のような波の妖怪。見れば解るだろ、とは言わないで。古来、蛇と付く名の妖怪は、同時に龍を意味するものが多く、この波蛇も蛇と言うよりは龍といった方がしっくりくる気がする。自然現象から生まれた妖怪というの…

充面(じゅうめん)

『化け物尽くし絵巻』より「充面」毎度お馴染み、謎だらけな化け物尽くし絵巻より、これまた謎だらけな妖怪「充面」。とかくこの絵巻のオリジナル妖怪は、目が充血していて耳が餃子の皮みたいになってるヤツが多い。さぁみんなで考えよう!ーーまず、肝心の…

馬肝入道(ばつかんにうどう)

『化け物尽くし絵巻』より「馬肝入道」 像のような耳に充血した目は、もはやこの『化け物尽くし絵巻』ではお馴染み。 この馬肝入道は、二つの顔を持つ妖怪である。 一つは、「死に至る毒を持つ」という言い伝えがある馬の肝臓の如く、馬肝入道と出会っただけ…

真平(まっぴら)

『化け物尽くし絵巻』より「真平」「おぉぉお許しくだせぇぇぇ」と言わんばかりに平伏しているなんとも可哀想な妖怪「真平」。真っ平ゴメンの真平であることは明白だが、一体真っ平というのがどういう意味か、あなたは知っているだろうか?真っ平ごめん、と…

滅法貝(めっぽうかい)

『化け物尽くし絵巻』より「滅法貝」 棘が生えているような貝に目のついた貝の妖怪。 詳細がほとんど伝わっておらず、謎が多い。 よく見ると目のようなものと、魚のヒレのような物も確認できるが、これは貝の中に住むナニカなのだろうか? 因みに「滅法」と…

有夜宇屋志(うやうやし)

『化け物尽くし絵巻』より「有夜宇屋志」 「へぇ、あっしがわるうござんした」 とでも言いそうな、腰の低い妖怪「有夜宇屋志」。 名前でモロバレだが、恐らくは言葉遊びのみで創作された妖怪であると思われる。化け物尽くし絵巻は「夜露死苦」的厨二病臭がプ…

蟹鬼(かにおに)

『化け物尽くし絵巻』より「蟹鬼」 蟹で鬼な妖怪。 やっぱり謎が多い『化け物尽くし絵巻』であり、この妖怪も詳細は不明。 絵から色々推測してみると、まず牙が黒いのが気になる。 お歯黒だとしたら、既婚者? あるいは北海道産だと思いほうばっていたら後か…

飛代路理(びよろり)

『化け物尽くし絵巻』より「飛代路理」wikiですらどうみてもただの蛇、と匙を投げたどう見てもただの蛇な妖怪。びよろり、という名前からしかこの妖怪の正体を見極めることはできないのかも知れない。びよろり、びよろり、ぴろり、ぴろぴろり……ルーツはイン…

狐火(きつねび)

『画図百鬼夜行』より「狐火」 日本各地に伝わる代表的な怪火の一種である狐火。 狐の吐息である、という説の他、狐が尻尾を打ちつけて火を灯している等の説もある。鳥山石燕が描いた狐火では、丁度火が狐の口から吐いたものと尻尾の先にあるものの両方に取…

為憎(にくらし)

『化け物尽くし絵巻』より「為憎」 お馴染みよく解らん未確認妖怪で溢れる『化け物尽くし絵巻』に描かれている妖怪。 長い髪の毛を振り乱し、胸をはだけてまるで誘惑しているようでもある。 しかし顔をよく見ると……やっぱり化け物である。ナマズ的前髪パッツ…

汐吹(しほふき)

『化け物尽くし絵巻』より「汐吹」 一切の情報が無い謎の妖怪。 でも―― 水場に現れ、口から吐いた水で人にイタズラする妖怪。 河童の一種であり、垂れた長い耳を持つ。 たまに陸上にも現れ、体中に塩を塗る姿が目撃される。 体中にある白い斑点も、塩を塗り…

為何歟(なんじゃか)

『化け物尽くし絵巻』より「為何歟」 これほどまでにナンジャカよく解らない妖怪はいない、ということで研究家達の間でもいつも話題に上る謎だらけの妖怪。 ただ、化け物尽くし絵巻には同じようによく解らない、または言葉遊びと思われる妖怪が多いため、為…