妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-02-05から1日間の記事一覧

磯撫で(いそなで)

『絵本百物語』より「磯撫で」 磯撫で(いそなで)は、西日本近海に伝わる魚の妖怪。 北風が強く吹くと現れ、人を襲うその瞬間まで決して姿を見せず、海面を撫でるかのように泳ぎ近づいてくる。 そして充分に人間に近付くと、尾びれの針で引っ掛けて海中に落…

狐者異(こわい)

『絵本百物語』より「狐者異」 生前に食べ物への執着の強かった者が、死後にも食べ物への執着を捨てられずになるとされる怖い妖怪。 狐者異は他人の物を奪って食べるだけでなく、死体をも喰らうというから怖い。 竹原春泉の描いた↑の絵でも非常に怖い狐者異…

飛縁魔(ひのえんま)

飛縁魔 『絵本百物語』より「飛縁魔」 飛縁魔は、男を惑わし滅ぼす女犯を妖怪として描いたもの。 丙午(ひのえうま)産まれの女性は男を食いつぶすという迷信から創作された。 いつの時代でも女性は男を骨抜き――ですね、わかります。 以下画中文と本文解説を…

汐吹(しほふき)

『化け物尽くし絵巻』より「汐吹」 一切の情報が無い謎の妖怪。 でも―― 水場に現れ、口から吐いた水で人にイタズラする妖怪。 河童の一種であり、垂れた長い耳を持つ。 たまに陸上にも現れ、体中に塩を塗る姿が目撃される。 体中にある白い斑点も、塩を塗り…

『化け物尽くし絵巻』とは?

化け物尽くし絵巻(ばけもの つくし えまき)は、江戸時代後期に描かれたと思われる妖怪絵巻物の一つ。 全12種類の妖怪が描かれており、作者は不明。 描かれた妖怪のほとんどが類例の無いオリジナルと見られる妖怪で、名前も言葉遊びであろうと思われるも…

二口女(ふたくちおんな)

『絵本百物語』より「ふた口おんな」 解説文 まゝ子をにくみて食をあたえずして殺しければ、継母の子産れしより首筋の上にも口ありて食をくはんといふを髪のはし蛇となりて食物をあたへ、また何日もあたへずなどしてくるしめるとなん おそれつゝしむべきはま…