滅法貝(めっぽうかい)

『化け物尽くし絵巻』より「滅法貝」

 

棘が生えているような貝に目のついた貝の妖怪。

詳細がほとんど伝わっておらず、謎が多い。

よく見ると目のようなものと、魚のヒレのような物も確認できるが、これは貝の中に住むナニカなのだろうか？

 

因みに「滅法」という言葉は仏教用語であり、外界のあらゆる干渉にも動じない、絶対的真理のことである。

そのような貝の中に入り込んだナニカは、間違いなくこの世で最も絶対的な引きこもりであろう。今の日本にこいつが現れたら、中に入りたがる者多数だろう。僕も滅法貝に入って静かに暮らしたい！

 

※追記

当妖怪図鑑を訪れてくれた方より、「滅法貝」というのは、滅法という言葉を更に強調する言葉である「滅法界」をもじって名付けた妖怪です、と教えて頂きました。

流石妖怪大国日本。妖怪の知識がすさまじい御仁がまだまだいるようです。

コメントを残してくれた「芝右衛門」さん、ありがとうございます！