2013-01-22から1日間の記事一覧
『百怪図巻』より「山びこ」 山で声が返ってくるこだま現象の正体と言われる妖怪。 今でこそ解明されてしまっているこだまだが、かつては怪異であったことが伺える。 因みに鳥山石燕は「幽谷響」という字を当てている。 『画図百鬼夜行』より「幽谷響」 描か…
『今昔百鬼拾遺』より「否哉」 むかし漢の東方朔、あやしき虫をみて怪我と名づけしためしあり 今この否哉もこれにならひて名付けたるなるべし 大変美しい後姿の妖怪。しかし川面に映る顔を見てみると、醜い老婆の顔が映っている。 それ以外にはあまり伝わっ…
『土佐化物絵本』より「笑い女」 土佐(高知県)に伝わる、頬紅がキュートな嗤う妖怪。 『土佐化物絵本』によれば、若い娘の姿をした妖怪で、突然笑い出し、笑い声はどんどん大きくなり、草木までもが釣られて笑い出すという。そしてその笑い声を聞けば、半…
『絵本百物語』より「船幽霊」 海、川、湖に現れる、亡者の怨念だろうと思われる水に纏わる妖怪(怪異)。 しかし↑春泉の描いた船幽霊達は楽しそうである。 船幽霊は、生きている者を仲間に加えようとしてくる。伝承に依れば、船に乗っている生者の前に現れ…
『今昔画図続百鬼』より「大首」 大凡物の大なるもの皆おそるべし いはんや雨夜の星明りに鉄漿くろぐろとつけたる女の首おそろし なんともおろか也 文字通りの大きな首(頭)の妖怪。 江戸時代にはかなり多くの目撃情報があったようで、怪談集等によく書かれ…
『今昔画図続百鬼』より「骨女」 これは御伽ばうこに見えたる年ふる女の骸骨、牡丹の燈籠を携へ、人間の交をなせし形にして、もとは剪燈神話のうちに牡丹燈記とてあり。 石燕の解説にあるように、伽婢子という書物の怪談に出てくる女の妖怪である。 生前恋し…
『化け物尽くし絵巻』より「為何歟」 これほどまでにナンジャカよく解らない妖怪はいない、ということで研究家達の間でもいつも話題に上る謎だらけの妖怪。 ただ、化け物尽くし絵巻には同じようによく解らない、または言葉遊びと思われる妖怪が多いため、為…