妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-03-19から1日間の記事一覧

輪入道(わにゅうどう)

『今昔画図続百鬼』より「輪入道」 輪入道は、見ただけで魂を抜かれてしまうという非常に恐ろしい妖怪。 牛車の片輪中央に顔が浮かんでいる容姿で、これは妖怪「片輪車」に伝わる伝承のうち、京都で目撃されたと伝わるバージョンを別の妖怪として描いたもの…

鐘止(かねどめ)

束酢子太郎氏提供「鐘止」 鐘止は別名アラーム消しとも言う。 セットしておいた筈の目覚ましがいつの間にか消えていた……そんな時は大体コイツのせい。 絵ではアナログな目覚ましのベルの部分を抑えているように見えるが、デジタルの時計では一体どうしている…

馬肝入道(ばつかんにうどう)

『化け物尽くし絵巻』より「馬肝入道」 像のような耳に充血した目は、もはやこの『化け物尽くし絵巻』ではお馴染み。 この馬肝入道は、二つの顔を持つ妖怪である。 一つは、「死に至る毒を持つ」という言い伝えがある馬の肝臓の如く、馬肝入道と出会っただけ…

墓の火(はかのひ)

『今昔画図続百鬼』より「墓の火」 去るものは日々にうとく、生ずるものは日々にしたし 古きつかはかすれて田となり、しるしの松は薪となりても、五輪のかたちありありと陰火のもゆる事あるはいかなる執着の心ならんかし 墓の火は、字の如く墓から火が現れる…