妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-01-29から1日間の記事一覧

河童(かっぱ)

『画図百鬼夜行』より「河童」 河太郎ともいふ 日本国内で一番有名であろう妖怪、河童。 全国各地に伝承があり、頭に皿を乗せ、背中には甲羅にのある容姿はあまりにも有名。呼び名も沢山ある。河太郎、ガワッパ、ガタロウなどなどなどなど。 全国に伝承があ…

濡女(ぬれおんな)

『百怪図巻』より「ぬれ女」 水も滴るいい妖怪。 髪が常に濡れていることからこの名前が付いた。 しかしご覧の通り濡れた美女なのは顔だけで、首から下は気絶できる。 伝承に依ると、濡れ女の尻尾は300メートル以上あるらしく、一度見つかったら決して逃…

ひょうすべ

『百怪図巻』より「へうすへ」 主に九州地方に伝わる妖怪。ただの変態オッサンな外見とは裏腹に、笑うひょうすべに釣られて笑うと死んでしまったり、見ただけで熱病にかかって死んでしまう等、凶悪な伝承が多い。 たまに人の家の風呂に勝手に浸かってるらし…

しょうけら

『百怪図巻』より「しょうけら」 庚申待の日などに人間が正しい生活を送っているかを監視する妖怪。 もし悪事を働いていたりすれば、しょうけらの鋭い爪でたちまち内臓を切り裂かれてしまう。 『百怪図巻』以外にも、石燕は屋根の上から家の中を覗く姿を描い…

『絵本百物語』とは?

『絵本百物語』(えほんひゃくものがたり)は、1841年に刊行された妖怪画集。 文を「桃山人(とうさんじん)」が書き、挿絵を「竹原春泉(たけはらしゅんせん)」が描いている。 なぜか『桃山人夜話(とうさんじんやわ)』という別名が付き、そっちの方が有…

『百怪図巻』とは?

『百怪図巻』(ひゃっかいずかん)は、江戸時代中期の画家、佐脇嵩之(さわき すうし)による妖怪絵巻。ずまき、じゃない。 『画図百鬼夜行』の鳥山石燕も、当絵巻の妖怪をほとんど描いている為、この書を参考にしたかも、と言われている。 絵巻でありカラー…

『百器徒然袋』とは?

『百器徒然袋』は、1784年(天明4年)に刊行された鳥山石燕の妖怪画集。読みは「ひゃっきつれづれぶくろ」。 『画図百鬼夜行』、『今昔画図続百鬼』、『今昔百鬼拾遺』と続いたシリーズ最後の作品。 この妖怪画集はタイトルも既に「百鬼」を「百器」にし、更…

『今昔百鬼拾遺』とは?

1780年(安永10年)に刊行された鳥山石燕の妖怪画集。 『今昔百鬼拾遺』の読みは「こんじゃくひゃっきじゅうい」。 『画図百鬼夜行』で始まり、『今昔画図続百鬼』で妖怪の魅力をふんだんに描き、この『今昔百鬼拾遺』では妖怪の奥深さ、複雑さを堪能できる…

『今昔画図続百鬼』とは?

『今昔画図続百鬼』は鳥山石燕による『画図百鬼夜行』の続編の妖怪画集。 (『画図百鬼夜行』とは? もどうぞ) 1779年(安永8年)に刊行。 読みは「こんじゃくがずぞくひゃっき」。噛まないよう注意されたし。 雨、晦、明の三部構成。 この『今昔画図続百鬼…

『画図百鬼夜行』とは?

『画図百鬼夜行(がずひゃっきやこう)』は、安永5年(1776年)に出された鳥山石燕の妖怪画集。 鳥山石燕は江戸中期の浮世絵師であり、狩野派(日本の代表的な画派の一つ)。 妖怪画以外も描いたが、石燕の名を世に知らしめたのが「百鬼夜行シリーズ」と言わ…

雷獣(らいじゅう)

『絵本百物語』より「かみなり」 落雷と共に空から降ってくるとされる雷属性妖怪。 科学の力で解明され始めたせいで現在ではすっかり人気も下がった文明の犠牲者とも呼べる妖怪。しかし江戸時代などの古い時代では、雷という現象そのものが怪異であったため…