『絵本百物語』とは?
『絵本百物語』(えほんひゃくものがたり)は、1841年に刊行された妖怪画集。
文を「桃山人(とうさんじん)」が書き、挿絵を「竹原春泉(たけはらしゅんせん)」が描いている。
なぜか『桃山人夜話(とうさんじんやわ)』という別名が付き、そっちの方が有名になってしまっているが『絵本百物語』内にそんなサブタイトルも記述も一切無い。これは民俗学者の藤沢衛彦が著書『変態伝説史』で本書を『桃山人夜話』の名で紹介していることが原因のようだ。
画家の竹原春泉は石燕を意識したとの噂もあり、画風が似ていたりもする。でも春泉の方が画力高いようなry。
因みに解説と絵がそれぞれ別の人物である為か、若干の食い違いが見られる妖怪もあって面白い。小豆洗いなんかは子供設定だったのがおっさんに化けた。
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参考資料:桃山人夜話ー絵本百物語 (←Amazonへのリンクどすえ)
↑の本は文庫サイズなのにフルカラーで解説付きと文句なしの一冊。
『絵本百物語』の妖怪を紹介する上でとても重宝しました。