鳴家(やなり)
『画図百鬼夜行』より「鳴家」
西洋で言うところのラップ現象の日本版。家の中で音を立てたり揺すったりする可愛い妖怪。
特に木造建築などが多かった昔には多発したであろう「家鳴り」を説明すべく沸いて出た妖怪だと思われる。
石燕の描いた「鳴家」みたいな子鬼達なら、ぜひいつでも現れてきて欲しいとすら思える。
冗談じゃなく、オンボロの僕のアパートでは鳴家がかなりの数住んでいるようで、至る所で音がする。一回ぐらい姿を見せてくれてもいいのに。ちょっと寂しい。
常に全国各地で家鳴りは起きている為、妖怪の中でも相当多忙な妖怪である。
ご苦労様です!