わうわう/苧うに(おうに)
『百怪図巻』より「わうわう」
わうわう、または苧うには、全身が黒い毛で覆われている山姥の一種とされる妖怪。苧は植物の「カラムシ」の事。字がイモと似てるがちょっと違う。
山姥とは言うものの、苧うにだとされる伝承では次のようなものがある。
「ある男が麻で苧紡いでいると、姥が現れ手伝い始めた。山姥は慣れた手つきであっという間に大量の苧を紡ぐと、さっさと帰ってしまった。男が後を追ったが、足跡が残るだけで姿は見えなかったーー」
……え、めっちゃただのいい山姥じゃん。
『画図百鬼夜行』より「苧うに」