妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-02-21から1日間の記事一覧

山男(やまおとこ)

『絵本百物語』より「山男」 山男は日本中の山々に伝わる、背の高い大きな人間の姿の妖怪。 稀に人を食う等の恐い伝承もあるが、基本的には人々の手伝いや、迷った人間の道案内等、友好的に書かれている場合が多い。 正体については、『絵本百物語』には「山…

鬼熊(おにぐま)

『絵本百物語』より「鬼熊」 鬼熊は、超パワータイプの熊の妖怪。 家畜の馬や牛を奪っては持ち帰り食べると言われる。(↑まさにお持ち帰り中) 特筆すべきはそのスーパーパワーで、人間が十人掛かりでもビクともしない大岩を鬼熊師匠は簡単に動かしてしまう…

鼬(てん)

『画図百鬼夜行』より「鼬」 まず最初に、本来テンは漢字にすると「貂」であるが、石燕の描いたテンはイタチが長い年月を生き、テンへと妖怪化したものであり、「鼬」と書いて「テン」と読んでいることに注意。 いまいちポピュラーではないが、三重県では「…

お菊虫(おきくむし)

『絵本百物語』より「お菊虫」 お菊虫は、皿屋敷伝説などで有名な(後述)お菊が虫になったとされる妖怪。 皿屋敷のお菊とは―― 屋敷に皿洗い担当で奉公していたお菊という娘が、ある日皿を一枚割ってしまう。そのせいでお菊は指を切り落とされた末に監禁され…