長冠(おさこうぶり)
『百器徒然袋』より「長冠」
東都の城門にかけて世をのがれし賢人の冠にあらで、このてがしはのふたおもてありし佞人のおもかげならんかしと、夢ごゝろにおもひぬ
長冠は、神聖な冠に魂が宿り妖怪化したものである。
石燕の解説文はーー
「東都の城門にかけて世をのがれし賢人の冠にはあらで、このてがしはのふたおもてありし佞人のおもかげならんかしと、夢ごゝろにおもひぬ」
とある。元は賢人の冠だったせいで、このように妖怪化したのだろう。
この妖怪長冠、一体なぜ座ったまま飛んでいるのだろうか?
座ったまま飛ぶと言えば……ツェペリさんかっ!!
そういえばジョジョのツェペリさんも冠を(帽子を)かぶっている。
なるほど長冠も波紋使いか!
ーーなんてふざけた事を夢心地におもひぬ。