骸骨(がいこつ)
『今昔画図続百鬼』より「骸骨」
慶運法師骸骨の絵賛に、かへし見よおのが心はなに物ぞ色を見声をきくにつけても
骸骨は、知っての通り骨である。妖怪と言うよりは骨である。
石燕の描いた骸骨には、慶運法師が骸骨の絵に添えた文章が載っており、それによればーー
「かへし見よ、おのが心はなに物ぞ、色を見、声をきくにつけても」
と書いてある。
とかく骸骨は爽快感を伴って描かれることが多く、上の文章のように「どーせみんなこんな骨ホネなんだからさぁ!」的ニュアンスの開き直りとも取れる解釈ができるのも楽しい。
石燕の絵も、骸骨であるにも関わらず、まるで今この世界に誕生したばかりのようなイヤッホーな骸骨が描かれていて楽しい。
道理でこの世界に溢れているホネのオモチャは皆踊るわけだ。
小さな事にくよくよせず生きよう!
どうせ僕もあなたもいつかは骸骨なのだ!