網剪(あみきり)
『画図百鬼夜行』より「網剪」
網剪は『画図百鬼夜行』に描かれているザリガニのような妖怪。
アミ漁でのアミと、網とを掛けた言葉遊びから創作された妖怪だという説が濃厚。
しかし背景に描かれているのが海などの水場ではなく、普通の家に沸いている。これがどういう意味を持つのかは鳥山石燕のみぞ知るところか。
また、一説には蚊帳などの網を切り裂いてイタズラする妖怪とも伝わる。
何が怖いって、この網剪、飛べるのである。
ザリガニのような体の化け物は水中に出る――という固定概念を覆すB級映画も真っ青なフライングザリガニなわけで、とりあえず見たら気絶しちゃうと思う。
僕はゴキブリよりも蚊が嫌いなので、蚊帳を切り裂くなんてことされたら妖怪と言えども絶対に許さない。蚊帳なんて持ってないけど。
そしてとっ捕まえて丁寧に殻を剥いでそのままボイルして自家製タルタルソースに絡めて美味しくいただいてあげるとよい。
皆様もご家庭で是非。