骨女(ほねおんな)
『今昔画図続百鬼』より「骨女」
これは御伽ばうこに見えたる年ふる女の骸骨、牡丹の燈籠を携へ、人間の交をなせし形にして、もとは剪燈神話のうちに牡丹燈記とてあり。
石燕の解説にあるように、伽婢子という書物の怪談に出てくる女の妖怪である。
生前恋した男の元へ夜な夜な逢いに行く骸骨姿の女。男は喜び愛し合うのだが、それを覗き見た老人によって「骸骨と寝ていた」ということが発覚してしまう。
骨になってまで愛し合う究極の愛のカタチとしてだけでなく、相手が骸骨と気付かない男の「恋は盲目」さをも揶揄しているような深い妖怪。
自分の相手が骸骨でないかどうかを今すぐ第三者に見てもらいましょう。