スネカ
スネカ(すねか)
ミソカヨーと似たような酷いタイトルに我ながら酒が進む。
このスネカも、岩手県に伝わる上記のなまはげらと同様の妖怪だとされている。
このスネカは、怠け者がコタツや囲炉裏でぬくぬくしていてできてしまった脛(すね)の斑をたくりに来るのだとか。
登場の際はなかなか不気味なアワビの殻を打ち鳴らす音と共に現れる。これを聞いた子供達は震えあがってしまうわけだ。
↑なんというか、これは恐い。脅迫だ。
いままで数回紹介してきたこれら泣く子はいねが妖怪だが、似たような妖怪というのは海外にも結構いる。
クランプス、チェゲッテ、ママーズなどなど。興味深いのは、宗教的な根っこは勿論全然違うが、雪国に多いことと、時期が大体冬だということ。更に、子供を叱るという部分もなぜか共通する。
日本の場合はマレビト信仰が起源と言われているが(簡単に言えば異人を恐れたり敬ったりする信仰)、海外の場合も宗教や信仰上の似通った部分があった、ということなのだろうか? これはいつか真剣に調べる価値がありそうである。
因みに海外コスプレ――じゃなかった。海外なまはげはクオリティも高かったりする。参考までにヨーロッパ圏で広く行われている伝統行事のクランプス↓
かっこいい。
このクランプス、聖ニコラウスと対照的なポジションで、悪い子供を捕まえては「ちゃんと勉強しなさい!」などと怒るらしい。そこはなまはげさんと一緒。
やっぱり、なまはげ系とすごく似てる気がする。
なぜ雪国に多いのか。冬なのか。子供を叱るのか。
興味は尽きない。