あっぽっしゃ
あっぽっしゃ
あっぽっしゃ?
タイトル含めあっぽっしゃ三連発で始まったあっぽっしゃ紹介の時間。
有体にかいつまんで言えばなまはげの福井県版である。
ただ、やっぱりちょっと内容が違っていて、「海から来る鬼」が悪い子を叱り、なぜか「餅」を貰って帰る、という行事になっている。
これはかつて福井県に漂着した渡来人が、食糧を求め民家を歩きながら「あっぽ(お餅のこと)ほしや」と言っていたからだと言う。
故にあっぽっしゃは海から来るのだ。
なまはげやあっぽっしゃ以外にもこの手の妖怪は多く伝わっていて、民俗学研究においても重要な「マレビト信仰」に深く関わっていると言われる。
マレビトとは、外界からの来訪者を指し、それを神格化して敬ったもの。
ここで何の気なしに書くにはあまりにも知識が乏しいので避けるが、日本人の根底にある思想と深く関係している信仰だとされている。
マレビトは福をもたらす。また同時に災いももたらす。
雑に勘繰ってみるだけでも、マレビト信仰が差別や妖怪や神に直結することは容易に想像できるから、なるほど民俗学上重視されるのもうなずける。
散々妖怪を紹介してはいるが、民俗学というものが結局僕はちっともわかっていない。というか、学問の中でも民俗学って相当ややこしい分野だと思うのだけれど。
日本で起きたあらゆる出来事が関わってくる分野であって、それらを果敢に研究対象としてきた偉人達には本当に尊敬の念を抱く。
いや。
民俗学でなくとも、どの分野でも少なからずあらゆる出来事が関係しているのかも知れないけれど。
ちくしょう。あっぽっしゃなんてふざけた響きの妖怪のくせに! やけに小難しいこと考えちゃった。
あッ! ぽッ! シャッ!!
※意味は特に無い。