目目連(もくもくれん)
『今昔百鬼拾遺』より「目目連」
煙霞跡なくして、むかしたれか栖し家のすみずみに目を多くもちしは、碁打のすみし跡ならんか
目目連は、家中に目が現れるという非常に不気味な妖怪である。
「煙霞跡なくして、むかしたれか栖し家のすみずみに目を多くもちしは、碁打のすみし跡ならんか」
と石燕の解説文には書いてあり、この目目連は、元は目の妖怪ではなく、碁打ちの住んでいた家に、碁打ちの念が籠り、碁盤に目が現れ、さらにそれが家全体に広がったのだという。
まさに碁盤の目である。
なんとなーく思ったのだが、石燕の絵にて、障子に現れている目が一つ目じゃなくしっかり両目なのがなんだか面白い。だから目目連なのか