白うかり(しろうかり)
『百鬼夜行絵巻』(松井文庫所蔵版)より「白うかり」
白うかりはわき毛と鼻毛ボーボーのなりふり構わないパンクロックな妖怪。
解説文など一切無い為詳細がわからないのだが、白うかりの名前通り白い。それだけは間違いない。
また、「うかる」というのが「浮かれる」といった意味の他に、落ち着かない、ふらふらと彷徨う様、という意味も持っているため、「白くってふらふらさまよってる妖怪」ということかも知れない。
確かにそう言われてみれば随分落ち着きなさそうに見える。
色白で、目が充血してて、わき毛鼻毛ボーボーで、ふらふら彷徨ってる……
なるほど、現代でも深夜たまに見る変質者となんら変わりないではないか。そういうことか。