妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

白児(しらちご)

白児(しらちご)

『画図百鬼夜行』より「白児」
 
白児は、犬神と共に描かれている妖怪であるが、ほとんど詳しい事はわかっていない。犬神の弟子説や、白痴病の子供であるなどの説がある。
犬神憑きがかなり強烈な憑き物であることから、石燕が犬神に従うのを白痴の子として描くというのはなんだかありそうな話な気がする。
因みに白痴とは、古い言葉であり、重度の精神障害者を指す。差別用語でもあるので、あまり使うべきではない。
ただ、白痴というタイトルの文学作品や映像作品はいくつかある。
ドストエフスキーも「白痴」という作品を書いているし、同名だが全く別物として坂口安吾の「白痴」もある。
特に僕は坂口安吾の白痴が好き。
 
犬神が白痴の子供の隣にいる……増々この絵の意味するところが解らないが、何かすごく深い意味が隠れてる気がする。