妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-01-28から1日間の記事一覧

夜泣き石(よなきいし)

『今昔百鬼拾遺』より「夜啼石」 遠州佐夜の中山にあり むかし孕婦この所にて盗賊のために害せられ、子は胎胞の内に恙なく、幸に生長してその讎を報しとかや 夜泣き石は全国に伝承の残る、石から音がする、石が喋る、などの怪異。 最も有名なのが石燕も描い…

雪女(ゆきおんな)

『百怪図巻』より「ゆき女」 人気も高く、非常に有名な雪の妖怪。 どのような物語、または伝承でも、美女として語られる事が多い為か現代での創作物でもまず間違いなく美女として登場する羨ましい妖怪。 雪はとかく視界が悪くなり、精神的にも妖怪を見やすく…

魍魎(もうりょう)

『今昔画図続百鬼』より「魍魎」 形三歳の小児の如し 色は赤黒し 目赤く、耳長く、髪うるはし このんで亡者の肝を食ふと云 死んだ者の肝を食う、幼児のような姿の妖怪。 ーーと、決めつけてしまえば話は単純なのだが、魍魎は実にややこしく実体が掴めない。…

目競(めくらべ)

『今昔百鬼拾遺』より「目競」 大政入道清盛ある夜の夢に、されかうべ東西より出てはじめは二つありけるが、のちには十、二十、五十、百、千、万、のちにはいく千万といふ数をしらず 入道もまけずこれをにらみけるに、たとへば人の目くらべをするやう也しよ…

見越入道(みこしにゅうどう)

『百怪図巻』より「見越入道」 日本各地に伝わる、巨大入道妖怪。 僧の姿で現れ、見ていたらどんどんと背が高くなった、または首がどんどん伸びていったーーなど多様なバリエーションを持ついまいち特性も定まらない妖怪。 見越入道に逢うと殺されてしまう伝…