姥が火(うばがび)
『画図百鬼夜行』より「姥が火」
河内国にありといふ
ばぁちゃんの妖怪は沢山いるが、この姥が火は河内(奈良県、大阪府のあたり)に現れた泣く子も黙るフライングファイアーばぁちゃん妖怪。泣く子もちびる。
姥が火になってしまっているばぁちゃんは、どうやらある神社から灯油を盗み出した事による祟りのせいらしい。
なんだか叢原火と似たような経緯であるが、とにかく神聖な場所での悪事は良い事が無いので止めた方がいいだろう。
この姥が火の伝承は各地にあり、伝承の中には「姥が火のばばぁはメチャクチャ速く飛ぶ」という恐ろしいものもある。
また、近くを飛ばれると死んでしまうという説も。
しかしとにかく燃えるフライングババアであるわけだから、近くじゃなくたって見てしまったらビビって死んじゃうかも知れない。
対処法として、「油さし」と唱えるといいらしい。姥が火の出身地次第では効かないかもしれないが、どうせ他に唱えるべき言葉なんて出てこないのでとりあえず言っておくといい。
高齢化妖怪バンザイ!