反枕(まくらがえし)
鳥山石燕『画図百鬼夜行』より「反枕」
寝ている者の枕の向きを変えたりひっくり返したりする妖怪。
これは単なる枕がどっか行っちゃう現象の説明としての妖怪だけでなく、不吉な方角に頭を向けて寝るな、という教訓であったり様々な意味を持っている妖怪だと思われる。
また、枕を返すという行為は、現実と非現実の中間である夢の世界にいる際に行われる行為であり、寝て目を覚ましたら世界の秩序が逆転していたーーなんて事も起きてしまうかもしれないなかなか隠れたポテンシャルを持った妖怪だと僕は勝手に思っている。