妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-01-19から1日間の記事一覧

一反木綿(いったんもめん)

水木しげる先生の力であたかもイイ妖怪のようなイメージが付いてしまっているが、元となる鹿児島県で伝わる一反木綿はもっと凶悪で謎が多い。 夕暮れ時にヒラヒラと舞ってきて、人を襲う。それが単にまとわりつくだけではなく、時には窒息死させたりもすると…

反枕(まくらがえし)

鳥山石燕『画図百鬼夜行』より「反枕」 寝ている者の枕の向きを変えたりひっくり返したりする妖怪。 これは単なる枕がどっか行っちゃう現象の説明としての妖怪だけでなく、不吉な方角に頭を向けて寝るな、という教訓であったり様々な意味を持っている妖怪だ…

野寺坊(のでらぼう)

鳥山石燕『画図百鬼夜行』より「野寺坊」 ズタボロの服で鐘の前に可愛く佇む謎の多い妖怪野寺坊。 石燕の創作とも言われているが、真偽は不明。 埼玉県には野寺という場所があり、そこには入水した坊主伝説など元ネタとなっているのではないか? とされる伝…

馬鹿(むましか)

『百鬼夜行絵巻』より「馬鹿」 馬の頭に鹿の体を持つなんともバカそうな妖怪馬鹿(むましか)。 馬鹿という言葉は他に「莫迦」と仏教由来の呼び方もされる為、馬鹿がバカの語源かどうかは断定できないが、少なくともこの妖怪がバカそうなのだけは間違いない。 …

ダイダラボッチ

ダイダラボッチは全国で伝承が伝わるデカイ妖怪。全国に伝わるため、呼び方も様々で、ダイダボウ、ダイダラホウシ、ダイタロウボウ等と呼ばれる。 柳田國男によれば、ダイダラボッチは大太郎法師であり、一寸法師とは真逆のデカイ大人の意味であるとしている…

畳叩き(たたみたたき)

ポルターガイストやラップ現象の日本版、更に畳限定版だと思われる妖怪。 名前から怪異の内容まで想像できちゃうありがたい妖怪。 バタバタ、またはパタパタとも呼ばれ、日本各地で出現報告がある。 家鳴りと同じ特性と思いきや畳限定な所がなんとも和風で素…

木より産まれし妖怪、木魅(こだま)

鳥山石燕『画図百鬼夜行』より「木魅」 百年の樹には神ありてかたちをあらはすといふ 百年を経た老木に宿るとされる木の精霊、もしくは神様の妖怪。 鳥山石燕の絵では老夫婦が描かれており、なんだかほっこり。 ちなみに鳥山石燕の妖怪画シリーズの最初の一…

垢嘗め(あかなめ)

鳥山石燕『画図百鬼夜行』より「垢嘗」 風呂場や水場などに溜まった垢を嘗めるだけの実に無害な妖怪。 長い舌をペロリと出した様は実にチャーミングかつ不気味。 この無害な妖怪は、教訓としての意味を持った妖怪であると思われ、「常に綺麗に風呂掃除とかし…