二口女(ふたくちおんな)
『絵本百物語』より「ふた口おんな」
解説文
まゝ子をにくみて食をあたえずして殺しければ、継母の子産れしより首筋の上にも口ありて食をくはんといふを髪のはし蛇となりて食物をあたへ、また何日もあたへずなどしてくるしめるとなん
おそれつゝしむべきはまゝ母のそねみなり
うぃき訳
継母が継子を憎んで食べ物を与えず殺しちゃった。すると継母に子供が産まれた際、継母の首筋にも口ができて、蛇のようになった髪の毛がその口へ食べ物を運んだり、あるいは自分が食べるのを妨害するようになっちゃった。
でもそもそも怖いのは継母の嫉みだよね。