火消婆(ひけしばば)
『今昔画図続百鬼』より「火消婆」
それ火は陽気なり
妖は陰気なり
うば玉の夜のくらきには、陰気の陽気にかつ時なれば、火消ばゞもあるべきにや
火消婆は、提灯などの火を消して回るとても火の用心で消防団の味方な妖怪。吹っ消し婆とも。
詳細がわからない妖怪ではあるが、石燕の解説文によれば陰気を好む妖怪達の為に陽気である火を消して回るのがこの火消婆だと書いてある。
しかし現代でこのばぁちゃんが沸いた場合、提灯や行燈など滅多に見ないので少し働き甲斐が無いのではなかろうか。もし僕のアパートにでも住んでくれれば、タバコの火消しやコンロ周りのボヤ鎮火で雇ってあげられるのだが、どうでしょう火消婆さん?