牛鬼(うしおに)
『百怪図巻』より「牛鬼」
西日本を中心に伝承の残る非常に怖くて残忍な妖怪。人を襲い、喰らったり、牛鬼を見ただけでも病気になるとも言う。
海岸での遭遇が主だが、森や山など出現範囲は広い。
蜘蛛の体に牛の角、鬼の顔ーーと見た目だけで身震いしてしまう。ただし身体が鬼で牛の頭、など幾つかのバリエーションがある。
東日本では、何故か浅草周辺に牛鬼の伝承がいくつかある。
これらを元に推測してみる。
西日本で主に伝わり、祭礼にもなっていて、東日本では浅草周辺にだけ伝承がある……なるほどわからん。
とにかく、広い範囲で同じ妖怪が伝わっている場合は正体と呼べる何かがあるはずなので興味は尽きない。
『画図百鬼夜行』より「牛鬼」