イケメン妖怪大集合! ※お詫び
お詫び
この度、「イケメン妖怪大集合!」と銘打って記事を企画しましたが、妖怪の中にイケメンと呼ぶに相応しいと思しきものがあまりにも少なく、世のイケメン大好き女子、及び腐女子の皆様に多大なご迷惑と過度な期待をさせてしまったことをここにお詫びいたします。
しかしこれは重要な発見でもあり、男を惑わす美女妖怪は多いにも関わらず(それに男色も盛んだった時代であったにも関わらず)女を誘う妖怪が少ないことは妖怪に求められていたもの(または男女間のバランス)を探るヒントになるのではないかとも思っております。
※実は美女妖怪特集をしてから、何度も対となる美男子妖怪特集は考えていたのですが、なぜそれが今まで実現していなかったかがようやく解りました。いないのです。
それでは、唯一「イケメン妖怪」と呼べる妖怪を紹介いたしますので、ゆっくりとご堪能ください。
イケメン妖怪ソロ活動!
あまちがえた。
竹原春泉画『絵本百物語』(桃山人夜話)より「桂男」
絶世の美男子の姿で月から手招きをすると言われているのが妖怪「桂男」。
美男子のことを「桂男のような――」と言って例えることもあるぐらい、イケメンなのです。
「ただのジャガイモじゃねーか!」
のような罵詈雑言が聞こえてきますが、そのイケメンっぷりは凄まじく、桂男のいる月を長く見ていると心奪われるばかりか寿命も縮むのだと言います。
ただのジャガイモに見えることもあるかも知れませんが、姿を変えればきっと誰もが惚れるイケメンになるのです。
例えば美女妖怪達も、正体は動物だったり虫だったりするわけで、ジャガイモでも泥人形でも化ければ凄いのです。たぶん。
男気溢れる妖怪達は沢山いると思うのですが、女性を(または男性を)虜にする、という意味ではイナイんですよねぇ。。。
あぁ、でも被害者なら一杯います。
例えば、道成寺の清姫が一目惚れした「安珍」。
アンチンのくせにチンの安売りはしない安珍は、迫る清姫にウソついて逃げるんですが、それに激怒した清姫が蛇になって最後は鐘の中に逃げ込んだ安珍を焼き殺す――という安珍に同情せずにいられない話なんですが、清姫に一目惚れさせた安珍はそうとうなイケメンだったのでしょう。
――っていうかなんでイケメン妖怪がいないか、ちょっと考えればすぐに解ります。
ぶちゃいくじゃなきゃ妖怪になんないから!
美女妖怪はいるのになぁ~、なんか不公平だなぁ~。