寝肥(ねぶとり)
『絵本百物語』より「寝ぶとり」
食って寝てゴロゴロ怠ける女性を風刺したと思われる太った妖怪。
感染症の一種に「寝太(ねぶと)」というものがあり、それが高カロリー、運動不足等で引き起こされることから、それを妖怪化して女性への戒めとしたとの説もある。
寝肥は奥州(現青森、岩手県)でのエピソードが絵本百物語に書かれており、奥州では現代にも残る「ねぶた祭り」でも有名であることから、ねぶたとの関係性もあるとも言われる。確かにねぶた祭りのソレもぶくぶくの巨体なので関係ありそうである。
寝肥は、絵を見ても解るように、裸であるにも関わらず実に色気が無く見える。
尻に敷かれるどころか尻に押しつぶされてしまうので、男女共々注意すべき妖怪だと言える。
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