妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-01-20から1日間の記事一覧

小豆洗い(あずきあらい)

小豆洗い 『絵本百物語』より「小豆洗い」 大分県に伝わる伝承の「小豆洗おか、人とって食おか」でお馴染みの小豆を洗う妖怪。全国各地に伝承が伝わっている。 山梨県では古い橋の下によく現れたと云われ、正体は貉ではないか、と甲府の人々は考えていたよう…

旧鼠(きゅうそ)

『絵本百物語』より「旧鼠」 千年を生きた鼠が成ると言われる妖怪鼠の旧鼠。 逸話では猫を死んだ親猫代わりに育てるというほっこりするエピソードもあるが、また猫を喰らうとのおぞましい話も伝わる。 これらの逸話も、「窮鼠猫を噛む」の諺より創作されたの…

ぬっぺふほふ・ぬっぺっぽう

ぬっぺふほふ 佐脇嵩之『百怪図巻』より「ぬつへつほう」 かの徳川家康の元にも現れたとされる肉の塊妖怪。のっぺらぼうの原型とも言われている。 徳川家に現れた際には、皆が中国に伝わる「封」という妖怪と信じ捕まえようと試みるも逃げ足が速いようで捕ま…

寝肥(ねぶとり)

『絵本百物語』より「寝ぶとり」 食って寝てゴロゴロ怠ける女性を風刺したと思われる太った妖怪。 感染症の一種に「寝太(ねぶと)」というものがあり、それが高カロリー、運動不足等で引き起こされることから、それを妖怪化して女性への戒めとしたとの説も…

火車(かしゃ)

鳥山石燕『画図百鬼夜行』より「火車」 墓場より人の死体を盗むと言われる妖怪。 言い伝えは各地にある為、どこから沸いたかを特定するのは難しいと思われる。 仏教の地獄にも火の車に乗った獄卒がいたりするので、火車もそのあたりの価値観を吸収しているの…