破――耳無豚(みんきらうわ)
耳無豚(みんきらうわ)
今度は片耳からついに耳が無くなってしまった豚妖怪。
特徴としては片耳豚と一緒で、というか明確に区別されていないようである。
股をくぐられたら魂を抜かれるので、対処法としては両足をグッと閉じて避けると良い。
割ともう書くことが無い。
――しかしこういう妖怪が生まれる背景にはどのようなことがあったのか。
例えば誰かがブタに跨っていたら急所を喰われた……とか。
ブタは恐ろしいほど雑食らしい。冗談ではなく人だって食べるのだとか。おそろしや。
片耳豚と被るので書くことが無い。
――沖縄や奄美大島の辺りでは化け物のことを「マジムン」と呼び、その中でも豚のマジムンとされているのが片耳豚や耳無豚である。
マジムンには色々な種類がいて、牛だったり赤ちゃんだったり何でもありである。
というかまぁ「妖怪」と同じようなニュアンスの言葉なのでそれも当然なのだが。
話は変わるが、コメント欄にてある方が「ミミガー」の事を書いてくれた。
ミミガーと言えば沖縄に伝わる豚の耳の食べ物であるが、耳を失い妖怪となった豚と、豚の耳の食べ物ーー。
ミミガーは犬のオヤツ、とも教えてくれたので、もしかしたらそこに何かの答えがあるのではなかろうか!
ここに何かの答えを見た気がした僕は色々調べてみたが、ぜーんぜん何も発見できなかった。
まるめがねさんごめんなさい。