妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

やる気ってどこに売ってます? 『月百姿』より「心観月」

やる気が無い時によく考える。やる気はどこで買えるのか?

自動販売機で150ml入りと同じぐらいの、ちょっと高めの値段で売っててもいいようなモンなのに売ってない。

ヤフオクで誰か出品してんじゃね? と思ってヤフオク見ても売ってない。何で? 何よりも需要あるでしょ?

ならば、と天下のAmazon様に行ってみても関連書籍ばっかで売ってない。

じゃあ楽天セールで安売りしてねぇかな、なんて楽天見たって売ってない。ポイント還元とか無くてもいいから買いたいのに。

何でもある、がウリのコンビニ行ってみたって「セブンにならあるんじゃないすか?」と深夜のぐったりテンションな店員に言われるだけで売ってない(因みにそこセブン)。

暗殺を稼業にしているわけではないので「殺る気」はいらないし、対女性への「ヤル気」は幸福にもソノ時になれば大体湧き上がってくるからいらない。

でも時折訪れる漠然とした「やる気のなさ」だけは……。

結局、もうどうにもならず、諦めて目を閉じる。

するとそこに見えるものは――

 

というわけで今宵の月モノ落とし、『月百姿』の一枚は「心観月」。

f:id:youkaiwiki:20131105233025j:plain『月百姿』より「心観月」

 

手友梅という名の盲目の武将を描いた絵で、目ではなく心で敵を見て戦っている場面。彼の背には「暗きよりくらき道にも迷はじな心の月のくもりなけれは」と書かれた指物がある。

心の月が曇らなければ、どんなに暗い道でも迷わずに行くことができる。

そういう意味の指物で、彼のどんな困難にも負けない強い意志がこめられている。

 

――残念ながらやる気が買える場所は今の所なさそうである。

ならばやる気の出るように自らを変えるしかなく、そのやる気の無い原因をまずは見つければいい。

目を閉じ、心にそれを尋ねてみれば、きっとすぐにその答えは見つかる筈だ。

例えば僕の場合、目を閉じて心に聞いてみると――

「……あ~、何してんだろ。とりあえず眠いわ」

と、ただの睡眠不足でやる気が無いことがすぐに解る。

ただ、時には恐ろしい妖怪なんかに憑かれていてやる気が無い場合もあるだろう。

そんな時のために、この『月モノ落とし』の『月百姿』のコーナーはあるわけで、過去に紹介した月の絵をざっと眺めていればきっとやる気は出てくる。

で、心に尋ねてみれば、憑いた妖怪もまた、心が生み出したものだと気付くだろう。


ほら見ろ。あることに対してやる気でねぇぉぅぅぇぇなんて気持ちで書き始めたこの記事も、終盤まで書いた今となっては元気ハツラツやる気マンマン! 無理矢理行動してりゃ物事が好転することだって多々あるのだ!


因みに、やる気が出ずに困っていたのは洗濯。溜めすぎはよくない、絶対。

回してきます。