妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

木の子(きのこ)

木の子(きのこ)

 
木の子は主に近畿地方の山に棲むと伝わる妖怪で、幼い子供の姿をしていることから山童の一種とされている。
薄ぼんやりとした、はっきりとは見えない妖怪のようだが、木の子がよく現れる地域の人々は案外慣れているらしい。妖怪との共存である。
基本的には無害だが、油断しているとイタズラされてしまうらしい。でも木の子は可愛い(イメージ)ので許せる。
 
さて、木の子と言えば当然キノコを思い浮かべるわけだが、キノコの語源は木に子供のように付いていることであり、木の子=キノコでも間違ってはいない。
キノコが妖怪としての木の子とどう関係するかは明確ではないが、昔の人々がキノコを人と見間違えたり、あるいはキノコを擬人化して楽しんでいたのかも知れない。
 
 余談だが、僕の父親は野草だのキノコだのを写真に撮ったりするのが好きで、よく公園などで撮影しているらしいのだが、かなりの頻度で通報されるらしい。
草むらに入り込んで地べたに寝っ転がってカメラを構える・・・・・・なるほど、僕が見ても通報しちゃうかも知れない。
 
では最後に豆知識。
エリンギは、なぜかカタカナで「エリンギ」と書くのが一般的。
これは、エリンギはセリ科の「エリンジウム」という名の花の枯れた根に寄生して発生することから、学名が「プロレオータス エリンギ」となり、それがそのまま名称として定着した。学名はイタリア語らしい。
僕はカレーに入れたエリンギが好き。
 
 
更に、個人的に好きな舞茸。こいつは見た目が舞っているようだから。まんまかよ。僕は細かくした舞茸をさりげなく混ぜ入れとくのが好き。
 
 
更に更に、バターのホイル焼きが最高に美味い、みんなの味方えのき茸は、わざと暗いところで育てられたモヤシっ子であり、野生のエノキ茸は全然違う容姿をしている。味も全く違うらしい。
どうしてあんな姿にされてしまったのか、なんとも不幸なキノコである。
僕はそんな不運にもめげずにキノコシェアの大部分を占めるたくましいモヤシえのきが大好き。でも歯にしがみつくのだけは許さん。
 
そんなこんなでこれからは秋。キノコが大活躍する季節である。キノコの雑炊、キノコの炊き込みご飯、キノコ鍋にキノコスープ、キノコのステーキにキノコ炒め、キノコの山にタケノコの里、木の子の姿煮、キノコのホイル焼き、キノコ饅頭にキノコ餅、キノコ煎餅にキノコジュース、キノコアイスにキノコーヒー!
美味しい秋の味覚を楽しみながら、ちょっとキノコに声をかけてみちゃったりするのもいいかもしれない。木の子が混ざっている可能性は十分にあり、可愛い声で「タスケテ」と応えてくれるだろう。