野槌(のづち)
『今昔画図続百鬼』より「野槌」
野槌は草木の霊をいふ
又沙石集に見えたる野づちといへるものは、目も鼻もなき物也といへり
野槌は、頭に口がある以外は目も鼻も無い、山に棲む妖怪。
体長は一メートルほどで、時には鹿などの動物を丸呑みすることもあると言う。
石燕の絵でもキモカワなウサギさんを喰らおうとしている姿が描かれている。
さて、体長一メートルほど、口以外は目も鼻も無い、ノヅチという名前。
ーーこれを聞いて何かに似ているとは思わないだろうか?
そう、ツチノコである。
そして、実はツチノコはこの妖怪「野槌」が元になっているのだ。
つまり野槌は妖怪でもあり、UMAでもある大変ロマン溢れる妖怪なのだ。
因みに、野槌という名前は、姿形が柄のない槌のようだからである。ツチノコのツチも、そう考えれば土ではなく槌だったということが解る。
さぁみんなも野槌狩りに出かけよう!
舐めてかかって食べられちゃっても責任負いません。