2013-03-10から1日間の記事一覧
『今昔画図続百鬼』より「以津真天」 以津真天は、太平記に出てくる広有という弓の名手に退治された妖怪。 太平記によれば、疫病の流行っていた年、「いつまでも、いつまでも」と毎晩鳴く怪鳥がいたという。それを源頼政の鵺退治に倣い、弓の名手に退治して…
『今昔画図続百鬼』より「入内雀」 入内雀は、平安時代の歌人、藤原実方(ふじわらのさねかた)の怨みが雀になったと言われる妖怪である。 入内雀誕生の逸話はーー 藤原実方は、京都で同時期に台頭していた藤原行成に悪口を言われ、それに怒って揉めた挙句、東…
『百器徒然袋』より「雲外鏡」 照魔鏡と言へるは、もろもろの怪しき物の形をうつすよしなれば、その影のうつれるにやとおもひしに、動出るまゝに、此かゞみの妖怪なりと、夢の中におもひぬ ペロリと舌をのぞかせた、可愛い鏡の妖怪「雲外鏡」。 石燕が解説文…