妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-01-27から1日間の記事一覧

弊六(へいろく)

『百器徒然袋』より「弊六」 花のみやこに社さだめず、あらぶるこゝろまします、神のさわぎ出給ひしにやと、夢心におもひぬ 御幣をばら撒きながら練り歩く謎多き妖怪。 例の如く石燕の『百器徒然袋』は創作妖怪の宝庫である為、弊六も創作だと思われる。 何…

火間蟲入道(ひまむしにゅうどう)

『今昔百鬼拾遺』より「火間蟲入道」 人生勤にあり つとむる時はとぼしからずといへり 生て時に益なく、うかりうかりと間をぬすみて一生をおくるものは、死してもその霊ひまむし夜入道となりて、燈の油をねぶり、人の夜作をさまたぐるとなん 今訛りてヘマム…

橋姫(はしひめ)

『今昔画図続百鬼』より「橋姫」 橋姫の社は山城の国宇治橋にあり 橋姫はかほかたちいたりて醜し 故に配偶なし ひとりやもめなる事をうらみ、人の縁辺を妬み給ふと云 橋姫伝説は水神信仰と密接なかかわりがあり、多くの地域に存在している。 その中でも特に…

通り悪魔(とおりあくま)

通り悪魔 通り悪魔、または通り者は、ぼうっとしている心に憑依する妖怪。 心を常に落ち着け、冷静でいる者には憑きにくいが、そうでなければ誰にでも憑依する可能性のある恐ろしい妖怪である。 正体は定まっておらず、老人であるとか鎧武者であるとか様々に…