人魚とジュゴンの密接な関係の起源を探ってたらザン!
ザン
人魚伝説の中で、人魚の正体なのでは? と度々話に挙がるのがジュゴンである。
沖縄県では古くからこのジュゴンは神聖視されており、ザンノイオやアカンガイユという呼び方もされる。
神の使いとされていたジュゴンの肉は、霊薬とされ、不老長寿をもたらすものとして沖縄の王に献上されてきた。
――なるほど、人魚伝説、八百比丘尼伝説などに見える「人魚の肉を食べると不老長寿」というのとピタリと一致するのである。
沖縄県に伝わる妖怪ザンの逸話は、数匹でたまに陸へとやってくるザンを捕らえたり殺したりすると不幸があったり海が荒れたりする――というやはり神とされてきたジュゴンを妖怪視したものだろうと思える内容である。
他にも石垣島には助けてやったザンが、恩返しに津波を予言して島民を救うという逸話もあり、とにかく沖縄ではみんなザンが大好きだったことが解る。
他にも、同じ海生哺乳類で海牛目(ジュゴン目)に属するマナティーも、やはり同じように人魚伝説の起源とされている。
ジュゴン目なんかはラテン語でSireniaと書き、つまりはセイレーンであり、海に出現する美しくも妖しい存在(特に女型)は大体ジュゴンとマナティーが正体であろうと思われる。
調べていてちょっと面白いと思ったのが、ジュゴン、マナティーの海牛類は、クジラよりはゾウに近いらしい。
ピンと来なかったのだが、冒頭に貼った画像を眺めていたら確かにクジラというよりはゾウに似ている気がしてきた。しわしわでめちゃくちゃ小さいおばあちゃんみたいな目なんか、ゾウさんにそっくりである。
尚、ジュゴンは絶滅危惧種にも指定さており、今では僅かしか生息していないらしい。
人魚もまた淘汰されてしまうのか……と考えるとやるせない。
因みに、水木先生画のザンは屈指の露出っぷりで、おっぱいボロンしてるのに何故かシャツ?を羽織っているハイレベルなセクシー妖怪となっているので、興味のある少年青年お爺ちゃん方はぜひ探してみてほしい。
こっそり教えるが、全裸人魚が見れる唯一の場所があるので、どすけべさんはこちらもチェック!→Hコーナー人魚の海へ