お尻ほじほじ柿男(かきおとこ)
柿男(かきおとこ)
割とマジで閲覧注意な妖怪、知る人ぞ知るアブノーマル妖怪、それが柿男である。
宮城県での伝承にある妖怪で、かつて変態妖怪として大々的に紹介した尻目なんかよりもずっと怖い話になっている。
――ある屋敷に大きな柿の木が生えていた。その木には大きな柿もなっており、その屋敷の娘はいつもその柿を食べたくてしようがなかった。しかしどう手を伸ばしても柿には手が届かず、毎度諦めていた。
ある夜。
その娘が寝ようとすると、枕元に男が立っていた。
その男は顔が真っ赤で、まるで柿のようである。
男は、「俺の尻を棒でほじくりまわしてくれ」と言ってきた。
(´・ω`・)エッ?
と困惑する娘だったが、男はしつこく何度も尻を棒でほじくるように頼んでくるので、仕方なくやってみることに(!!)した。
娘が男の尻を棒でぐりぐりとほじくると、次に男は「その棒を舐めてみろ」と言ってきた。
娘は何言ってんだコイツときっと思っただろうが、不思議なことに男の尻をほじくった棒から甘い匂いがするではないか。
娘は試しに棒をペロっと舐めてみると……甘い。
娘は夢中で男の尻をほじくっては棒を舐め続けた。
――どのくらいほじくって舐めたのか、気付くと朝になっていて、男の姿はもうなかった。
寝室を出た娘は、ふと大きな柿の木の柿の実に目が留まった。
なんと一つの大きな柿が、まるで何かにほじくられたかのようにえぐられて欠けていたのだ。
――というお話。
一体どのような伝わり方をすればこういう伝承が出来るのかわからないが、娘も柿の味を堪能できて満足、柿の実も自身の恥ずかしい性癖を思う存分満たすことができたであろうから、これ以上ないハッピーエンドである。
ほじくった場所のみを除けば。