パウチカムイと全裸で踊ろ♪
パウチカムイ
※画像はイメージです。
アイヌに伝わる淫靡な妖怪、それがパウチカムイである。
アイヌでいう神の世界であるカムイの、ススランペッ川の畔でいつも全裸で踊っている男女の妖怪であり、淫魔でもある。
このパウチカムイは、時折人間界にも現れ、やっぱり全裸で踊り、さらに人間も一緒に踊りましょー! な誘惑をしてくる。このパウチカムイの誘惑に乗ったが最期。その者は淫乱で粗雑な性格へと豹変してしまうのだという。
また、カムイの河原でパウチカムイが踊る際、柳の葉を川に投げ入れるとそれはシシャモに変わるのだとも伝わる。
実はシシャモはアイヌ語が語源になっている魚。柳の葉をススハムと言い、それが転じてシシャモとなった。らしい。
アイヌ解釈でいくと、人間の浮気というのはこのパウチカムイの仕業らしい。
そう考えると、このパウチカムイがいかに強大な妖怪であるかがよくわかる。
興信所はパウチカムイを敬い感謝すべきである。
余談だが、最近北海道出身の知人に、
「北海道の人ってやっぱりアイヌの伝説とかみんな詳しかったりするの?」
と聞くと、
「は? コロポックルがなんか葉っぱの下にいる小人、ってことぐらししか知らないけど。でも乳しぼりをしたことある人はこっちより遥かに多い」
と言っていた。
唐突に乳しぼりの事を言うあたり、やはりパウチカムイの影響を受けているに違いないと僕は確信した。