妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-04-30から1日間の記事一覧

古空穂(ふるうつぼ)

『百器徒然袋』より「古空穂」 古空穂は、平安時代末期の武将、三浦介義明の空穂だった矢入れの空穂が妖怪となったもの。 絵が随分掠れてしまっているが、古空穂さんのパッチリクリクリなお目目はよくわかる。可愛い。 空穂とは、普通は竹製で作られる矢を入…

面霊気(めんれいき)

『百器徒然袋』より「面霊気」 それにしてもダルそうな表情のお面である。 面霊気は、仮面に宿った付喪神の妖怪である。 石燕の解説文は―― 「聖徳太子の時、秦の川勝あまたの仮面を製しよし。かく生けるがごとくなるは、川勝のたくめる仮面にやあらんと、夢…

無垢行縢(むくむかばき)

『百器徒然袋』より「無垢行縢」 赤沢山の露ときへし河津の三郎が行縢にやと、夢心に思ひぬ 無垢行縢は、「曽我兄弟の仇討物語」における曽我兄弟の父親、河津祐泰(かわづすけやす)が使用していた行縢の妖怪である。 行縢とは狩や馬に乗る際に使用されてい…