2013-02-07から1日間の記事一覧
『百器徒然袋』より「天井嘗』 天井の高は燈くろうして冬さむしと言へども、これ家さくの故にもあらず まつたく此怪のなすわざにて、ぞつとするなるべしと、夢のうちにおもひぬ なんのことは無い天井をペロペロ嘗めてくれる妖怪である。 古い時代の家屋は、…
『今昔百鬼拾遺』より「羅城門鬼」 都良香らせうもんを過て一句を吟じて曰、気霽風梳新柳髪と その時鬼神一句をつぎていはく、氷消波洗旧苔鬚と 渡辺綱がために腕をきられ、からきめ見たるもこの鬼神にや 平安京の正門である羅城門(羅生門とも)に巣食ってい…
『狂歌百物語』より「豆腐小僧」一つ目小僧の系統とも言われる、盆に載せた豆腐を持って歩くだけの癒し系妖怪。しかし豆腐小僧は歴史の浅い妖怪で、怪異を説明する為に産まれた他の妖怪とは異なり、キャラクターとして創作された。豆腐小僧というキャラクタ…