妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

『江戸時代と妖怪』

遊び心と江戸と春画

江戸っ子春画 デリケートな扱いを受け過ぎて、もっと公にされてもいいと思うのにそうなっていないジャンルの一つが、春画(しゅんが)です。 鳥居清長画 確かに春画の扱いは難しいです。 僕も念のためはてなさんに問い合わせして、「学術的、芸術的価値のあ…

お伊勢参りのおかげです――江戸時代の人気旅行の裏側

伊勢神宮に参りませう 歌川広重画『伊勢参宮、宮川の渡し』 久々の江戸時代と妖怪特集記事。 今回はちょっと妖怪さんの出番は少ないかも知れませんが、江戸時代に大流行したお蔭参り(お伊勢参り)についてと、伊勢神宮の歴史をご紹介。 お伊勢参りが有名な…

神も祟りも妖狐をも恐れぬ男 ~江戸の勇者~

妖怪にとって最も恐ろしい「敵」は、怪異のみならず神様も呪いも祟りすらも恐れない人物でありましょう。 井上円了なんかもそれに当てはまりますが、それより遥か前の、江戸時代にも、そんなゴーストバスターズな男がいたのです。 それは江戸幕府の将軍に八…

徳川幕府歴代将軍と妖怪貢献度を考える

江戸時代に起きた妖怪大爆発。それは勿論江戸あってのものであり、当然江戸幕府を開いた徳川家のお蔭とも言えます。 更にご存知の通り江戸時代は265年間も続いており、この間平和を保ち続けた幕府の将軍達は凄いとしか言いようがないでしょう。 そして当然、…

お江戸のペット事情だにゃん~犬の妖怪が少ないのはなんでなんだにゃん?~

歌川国芳画 庶民的な動物でまず思い浮かぶのがネコとイヌ。 ペットとしても他を圧倒する二強ですが、実はこれは江戸時代でも同じでした。 しかし妖怪として見てみると、なぜかイヌの妖怪の方が圧倒的に少ないのです。 ぱっと思いつく有名な妖怪を挙げると、…

暇な江戸っ子、夜に妖怪を愉しむ

葛飾北斎画「両国夕涼花火見物之図」 妖怪大フィーバーの時代、江戸時代。 特に現在の東京、すなわち江戸において、妖怪は物凄い人気を誇りました。 妖怪が物凄い人気となった――なんて簡単に書いちゃいましたが、妖怪はそもそもは恐れられるものであって、楽…