『今昔百鬼拾遺』より「火前坊」 鳥部山の烟たちのぼりて、龍門原上に骨をうづまんとする三昧の地よりあやしき形出たれば、くはぜん坊とは名付たるならん 火前坊は火に包まれた僧の怨霊の妖怪。 鳥部山という山では、かつて僧達が焚死往生を願い、自らの体に…
『今昔百鬼拾遺』より「朧車」 むかし賀茂の大路をおぼろ夜に車のきしる音しけり 出てみれば異形のもの也 車争の遺恨にや 朧車は、牛車の荷台に恐ろしい女の顔が浮かんだ、牛車の妖怪。 石燕の解説文には、賀茂の大路(現在の京都、加茂)に夜現れたという。 …
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