妖怪うぃき的妖怪図鑑

妖怪うぃきから産まれた妖怪図鑑ブログ。妖怪の原点に触れ、もっと魑魅魍魎を知るきっかけになれば幸いです。

2013-01-25から1日間の記事一覧

塵塚怪王(ちりづかかいおう)

塵塚怪王 『百器徒然袋』より「塵塚怪王」 それ森羅万象およそかたちをなせるものに長たるものなきことなし 麟は獣の長、鳳は禽の長たるよしなれば、このちりづか怪王はちりつもりてなれる山姥とうの長なるべしと、夢のうちにおもひぬ 鳥山石燕の妖怪画シリ…

袖引小僧(そでひきこぞう)

姿を見せず、道行く人の袖をクイと引く、愛嬌のある妖怪。 なぜ袖を引くのかは解ってはいないが、「それ以上進んではダメ」という意味にも取れるし、純粋にイタズラとも取れる。 主に埼玉県に現れるとされる妖怪。 因みに、類似する妖怪に「袖引き貉」という…

殺生石(せっしょうせき)

『今昔百鬼拾遺』より「殺生石」 殺生石は下野国那須野にあり 老狐の化する所にして、鳥獣これに触れば皆死す 応永二年乙亥正月十一日、源翁和尚これを打破すといふ 栃木県那須町にある、玉藻前が化けた九尾の狐が討伐され、石になったもの。 九尾の狐の怨念…

鈴彦姫(すずひこひめ)

『百器徒然袋』より「鈴彦姫」 かくれし神を出し奉んとて岩戸のまへにて神楽を奏し給ひし天鈿女のいにしへもこひしく、夢心におもひぬ 神を呼び降ろす為の儀式に用いられた鈴が付喪神となった妖怪。 石燕の解説文には、天照大御神を天岩戸から出す為に神楽を…

酒呑童子(しゅてんどうじ)

『今昔画図続百鬼』より「酒顚童子」 大江山いく野の道に行かふ人の財宝を掠とりて、積たくはふる事山のごとし 輟耕録にいはゆる鬼贓の類なり むくつけき鬼の肘を枕とし、みめよき女にしゃくとらせ、自ら大盃をかたぶけて楽めり されどわらは髪に緋の袴きた…