重くて黒くて怖いアレ。黒玉(くろだま)
黒玉(くろだま)
夏の夜などに、寝ている人の元へ現れる。蚊帳をすり抜け、静かに寝ている者へ近づき、上に乗っかって重みを与えたりして呼吸を苦しくさせる。
そして黒玉のせいでさんざ冷汗寝汗をかいて目を覚ますと、必ず黒玉は消えているのだという。
それが妖怪黒玉である。
――さて、黒玉の記述を見て「あぁアレか」と思った方は多いかと思う。
そう、これはほぼ間違いなく金縛りに遭った際に起こる現象だろう。
前にも手記か何かで書いたが、僕も金縛りに遭った時には黒いナニカが近づいて来たり、息をしにくくされた。
そして妖怪黒玉は、人が目を覚ますとそこにはいないという。
そりゃ金縛り中の幻覚であるわけで、目が覚めたらそこにはいないだろう。
ただ、一つ気になるのが、「夏の夜」とわざわざ書いていること。
それは「蚊帳をすり抜ける」という描写の為かも知れないが、金縛りが正体だとしたら季節は関係ないはずである。
――が、この妖怪、水木先生の本に出てくる妖怪なのだが、一次出典が不明で、水木先生のオリジナルの可能性もある。
となると水木先生の体験に基づいたものなのかもしれない。
因みに僕のトラウマ黒玉といえばこれ↓
よくじいちゃんに無理やりなめさせられた。